確定拠出年金の基本
選択制確定拠出年金401kとは
2つの年金に関する問題とは
2つの年金に関する問題とは以下の2点です。
(1)雇用の流動化に伴う企業年金の役割の終焉
(2)企業年金の積立不足や破綻
(1)雇用の流動化に伴う企業年金の役割の終焉
「雇用の流動化に伴う企業年金の役割の終焉」とは、企業年金は終身雇用を前提に設計され転職をしてしまうと、収めた年金を次の会社へ持っていくことができずに、年金を受け取る権利を放棄せざるを得ないという制度でした。
今後、雇用の流動化が常態化する社会構造の流れにあわせた制度が年金受取に不利益が発生する可能性があるためです。
(2)企業年金の積立不足や破綻
「企業年金の積立不足や破綻」は、バブル崩壊以降の株式市場の低迷や超低金利で企業年金管理会社での資金運用が予想を下回り、年金支払いの遅延、最悪は管理会社の解散や破綻という事態が想定されたためです。実際に多くの厚生年金基金が今後の解散を予定しています。
JIJICOニュース:厚生年金基金のうち、290基金が解散しました。
この問題を解決するために導入された制度が確定拠出年金(401k)になります。
そもそも確定拠出年金401kとは
「確定拠出年金401k」「401k」「日本版401k」と呼ばれています。
確定拠出年金の基本
(1)先に掛け金が決まっている「掛け金建て(かけきんだて)」
(2)掛け金が個人ごとの口座で管理され自分の年金資産額をいつでも把握できる
(3)転職先に持ち運びが可能
(4)自分の掛け金(年金資産)をどのような金融商品で運用するかを提供商品の中から自分で選択できる
(5)企業型と個人型の2パターンがある
の5点が特徴と言えるでしょう。
(1)「掛け金建て(かけきんだて)」とは
(2)掛け金が個人ごとの口座で管理され自分の年金資産額をいつでも把握できる
(3)転職先に持ち運びが可能
(4)自分の掛け金(年金資産)をどのような金融商品で運用するかを自分で選択できる
(5)企業型と個人型の2パターンがある
確定拠出年金には企業型と個人型の2パターンがあります。所属する会社が確定拠出年金401kを導入していれば給与から自動引き落としで口座へ振り込まれます。また社内で実施される投資セミナーで投資についての知識を増やすなどの教育も行われます。
個人型は確定拠出年金を導入していない会社員の方や個人事業主の方に税制優遇を受けながら年金作りが可能なタイプとなっています。
今後 確定拠出年金は制度を拡充し、2017年1月から従来加入できなかった専業主婦、公務員、企業年金に加入している会社員などが個人型確定拠出年金を利用できるようになる見通しです。
*2015年4月4日 日本経済新聞 政府は(2015年4月)3日、運用成績でもらえる年金額が変わる確定拠出年金法の改正案を国会に提出した。私的年金の一種である確定拠出年金の条件を緩め、主婦や公務員など誰でも使えるようにする。働き方の多様化にあわせ年金資産を転職先に持ち運びやすくする。財政悪化が進む公的年金を補完する私的年金の拡充を急ぐ狙いだ。 確定拠出年金には、個人が自ら加入する「個人型」と会社単位で加入する「企業型」がある。改正案が成立すれば、2017年1月から専業主婦など(950万人)、公務員(440万人)、企業年金に加入している会社員(約1300万人)の計2700万人が個人型の確定拠出年金を利用できるようになる。掛け金上限は専業主婦の場合年27万6000円、公務員は14万4000円だ。
(6)当社の取り扱い 確定拠出年金商品
「計画的に老後の資金を用意したい、しかし、どのような金融商品がベストなのだろうか。」「確定拠出年金について聞きたい。」というお話をお客様からよく伺います。見通せない将来だからこそ、お客様に最適な確定拠出年金のプランをご用意いたしました。